骨の基礎知識

知っておきたい
骨のこと

平均寿命と健康寿命

2019年の日本の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳で年々延伸しています。その一方で、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義される健康寿命は、平均寿命よりも短いのです。人生100年時代を生きる今、年齢を重ねても自分らしい自立した生活を続けるには、バランスのよい食生活や適度な運動を心がけることが重要になってきます。

平均寿命と健康寿命の推移

厚生労働省
「健康寿命の令和元年値について」より改変

意外と知られていない
骨の役割

骨は骨格を形成するだけではありません。強固な体を作りあげるとともに脳や内臓を保護するほか、血液を作り出す骨髄組織も骨に存在します。また、体内のカルシウムの貯蔵庫としての働きも、骨の重要な役割です。

成人男性は体内に約1kgのカルシウムを有し、その99%は骨に蓄えられている。

実は、
骨は日々新しく入れ替わっている

骨は、古い骨を壊す「破骨細胞」と新しい骨を作る「骨芽細胞」の働きにより、今も毎日代謝を繰り返していて 日々新しく入れ替わっているのです。これを骨代謝といい、約5年をかけてすべて入れ替わるといわれています。しかし、加齢やホルモンの乱れから、骨を作る骨芽細胞より骨を壊す破骨細胞の働きが上回り、バランスがくずれると、骨密度が低下してしまいます。
※出典:顕微鏡,52,29-34(2017)

骨代謝のしくみ

[参考文献]

平均寿命と健康寿命

意外と知られていない骨の役割

実は、骨は日々新しく入れ替わっている

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